…「Cell」という概念をもとに、先鋭的な彫刻・空間表現を展開する名和晃平(1975年生まれ)の個展を開催します。名和はビーズやプリズム、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなど流動的な素材・メディアを情報社会における感覚や思考のメタファーとして扱い、デジタルとアナログの間を揺れ動く身体と知覚、感性のリアリティを表現しています。本展では、国内外での多数の受賞・発表をふまえ、パラレルに姿を変える名和作品の根幹を各カテゴリーの方向性や相互の関係から探り、そこにかいま見える今後の姿を追求します。…
(2011.06.11 – 2011.08.28 東京都現代美術館)
自分のメモを振り返ると、ちょうど1年前くらいに同じ東京都現代美術館で展示会を見に来ていました。子育てや仕事なんやかんやで1日24時間では足りないと感じるこの頃です。娘も1歳分はお姉さんになったので、今回はまた新たな刺激を受けることを期待して、MOMATへ向かいました。
今日は夏の暑さもさほど厳しくない日で、展示会もほぼ最終日ということもあってかなり混んでいるかなとおもいきや、地下の駐車場にあっさり入れたのでラッキーでした。エレベータで展示室へ向かいます。チケットは招待券なので、そのまま展示室へ突撃できます。ベビーカーを押していたので、エレベータに案内され、通常とは違うルートへ展示室に行けました。扉を押すと、いきなり展示室でなかなかすごいです。人は多く、賑わっています。
最初の部屋にリーフレットで紹介されている、あの、鹿の剥製 “PixCell-Double Deer” シリーズが展示されています。実際に見るとサイズも大きく迫力があります。重厚感がありつつも、無数に貼り付けられたシリコンと思われる玉のせいで、宝石のように綺麗な展示群です。これは嫁さんも娘も納得。私も勿論、おおすげえと思いましたが、女性が好きそうなオブジェクト群ですね。
そのほかの展示空間もたくさんあったのですが、時間が経ってしまい記憶が薄れつつ…。もっとも、インパクトが大きかったのは、最初の鹿の剥製の作品です。ミニチュアにしたら、きっと馬鹿売れしていると思うのですが、それをしてしまうと価値の低下に繋がるでしょうから、賢明かなと思います。
展示で貰った新聞紙大の大きなリーフレットによると、名和氏は私に歳が近いようでした。作品の解説を見て感じたのですが、かなりネット文化に影響を受けているように思えます。現時代の E.A.T. を具現化できる日本人作家の一人と言えるでしょう。これからの作品が大変楽しみです。
#帰りに木場公園を一週散歩して帰って来ました。夏がちょうど弱まった日でしたが、蚊に刺されて退散です…。